製造工程でのカーボンネガティブを実現する「クリーンクリートN™」を開発
プレキャスト製品への適用や現場での打設を可能とする高い実用性を確保します
-
プレスリリース
株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、製造時のCO2排出量を最大で80%削減するクリーンクリート®の技術を基に、CO2排出量を実質ゼロ以下(カーボンネガティブ)と廃棄物削減を実現する「クリーンクリートN」を開発しました。2022年度中の工事適用をめざします。
大林組が開発したクリーンクリートは、セメントをCO2排出量が少ない高炉スラグ微粉末などに置き換えることで、製造時のCO2排出量を最大で80%削減するコンクリートで、プレキャスト製品や現場打設のどちらにも使用できます。2010年の開発以降、全国での供給体制確立や、J-クレジット制度活用などの普及を図り、適用実績は建築土木合わせて約90件、累計の打設量は約34万m³、CO2排出削減量は約6万tとなります(当社推計値)。
今般、クリーンクリートに、CO2を吸収し固定化した炭酸カルシウムを主成分とする粉体を混ぜ合わせることで、その比率によってCO2排出量を差し引きゼロからさらにマイナスにできる「クリーンクリートN」を開発しました。「クリーンクリートN」は、プレキャスト製品だけでなくコンクリートプラントで製造、現場打設ができ、鉄筋コンクリートの材料として2022年度中の工事適用をめざします。
加えて、混合する粉体は、コンクリート産業から発生するセメント系廃棄物を原料としているため、CO2の排出量削減と同時に廃棄物の削減にも貢献します。
大林組は、「クリーンクリートN」をはじめ、既存技術の発展や従来の枠にとらわれない新たな技術や工法の開発を通じて脱炭素社会の実現に貢献していきます。
以上
この件に関するお問い合わせ先
大林組 コーポレート・コミュニケーション室 広報課
お問い合わせフォーム
プレスリリースに記載している情報は、発表時のものです。