広報誌『季刊大林』65号「大地」を発行

火星の大地創成—クレーターのパラテラフォーミング

プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:佐藤俊美)は、広報誌『季刊大林』65号「大地」を発行しました。

『季刊大林』では1978年の創刊以来、「わたしたち人間は、かつて何を建設してきたのか、そして未来に何を建設できるのか」ということを、時代や文化と共に考察してきました。

本号では、大地を題材に、人々の暮らしに根づいた世界各地の色彩豊かな大地の表情を紹介し、その成り立ちについてもひもときます。また大林プロジェクトでは、火星のクレーターに大地をつくり、生命を育む環境を創出するという宇宙規模の誌上構想に挑戦しました。

大林組は、建設にまつわる文化を考察する『季刊大林』の発行を社会文化活動の一環と位置付けており、環境・情報・防災などの重要なテーマも積極的に取り上げていきます。

大林組広報誌『季刊大林』65号「大地」の表紙

『季刊大林』と「大林プロジェクト」について

『季刊大林』は、1978年発刊の創刊号「ピラミッド」から現在に至るまで、建設という視点を通して人類が築き上げた文明、文化を考証し、また未来社会のあり方を模索する広報誌をめざしてきました。その間、国内外の数多くの研究者・専門家の方々にご参加いただき、他に例のない学術的広報誌として高い評価を頂いています。

『季刊大林』の大きな特徴となっているのは、グループ内で編成したプロジェクトチームが歴史的建造物の復元や検証、未来社会に寄与する建造物や街の構想などに挑戦し、そのプロセスと成果を誌上で発表する「大林プロジェクト」です。

復元の例としては、「古代出雲大社本殿」「光源氏の邸宅・六条院(寝殿造り)」「古代アレクサンドリア図書館」「豊臣秀吉が建立した大仏殿」、未来構想の例としては、「火星居住計画構想」「都市全体を免震化するゼリー免震構想」「宇宙エレベーター建設構想」「スマート・ウォーター・シティ東京建設構想」「森林と共に生きる街『LOOP50(ループ50)』建設構想」「テクノロジーでつくる循環型農業『COMPACT AGRICULTURE(コンパクト アグリカルチャー)』」などがあります。これらは、大林グループの技術水準を示すだけでなく、建設の面白さ、奥深さを垣間見せ、建設文化への理解を深める格好の機会として社会的にも話題となりました。

宇宙エレベーター建設構想
(上)古代出雲大社本殿の復元、(下)LOOP50建設構想

『季刊大林』65号「大地」概要

生命を育み、地球の豊かな自然環境を支える大地。私たちは日々、その恵みを受けて暮らしています。大地はどのように生まれたのでしょうか。また、地球以外の惑星に、大地は存在するのでしょうか。

本号では、人々の暮らしに根づいた世界各地の色彩豊かな大地の表情を紹介し、その成り立ちについてもひもときます。また、大林プロジェクトでは、火星のクレーターに大地をつくり、生命を育む環境を創出するという宇宙規模の誌上構想に挑戦しました。大地が育む自然の豊かさ、尊さを見つめ直し、未来の地球環境を考えます。

■主なコンテンツ

グラビア:大地の色と表情

地球上の大地には、時と場所により驚くほど多彩でさまざまな表情がある。奇岩群や洞窟群、大砂丘や鮮やかな地層など、近年撮影された世界各地の情景や、地表・地層に関連したアートなどを紹介する。

地球の土・惑星の土

藤井一至(福島国際研究教育機構 土壌ホメオスタシス研究ユニット ユニットリーダー)

地球の土、そして緑の大地は、いつ、どのように誕生したのだろうか。また、地球以外の惑星に土は存在するのだろうか。地球上のあらゆる土を調査し、土の重要性を発信する「土」研究の第一人者が、宇宙規模で大地を捉え、テラフォーミング研究などの惑星科学が地球環境再生に寄与する可能性を探る。

宇宙の土地は誰のもの?—惑星「地球化」の倫理を考える

元村有希子(同志社大学生命医科学部特別客員教授、毎日新聞社客員編集委員)

宇宙開発が進展し、人類にとって宇宙は身近なものとなってきたが、その裏面には生命、資源、環境などの各分野で多様な倫理的課題が存在している。惑星移住や火星の「地球化」が現実味を帯びてきた今、改めて宇宙倫理について問い直し、宇宙開発の視点から、地球を守るということの大切さについて再考する。

テラフォーミング—火星における生態系の創成と復元

クリストファー・P・マッケイ(惑星科学者、NASAエイムズ研究センターシニアサイエンティスト) 訳:竹内薫

かつての火星は地球によく似た環境を有し、生命が存在していた可能性もあるという。火星において再び生態系が形成されるには、どのような条件が必要なのだろうか。テラフォーミング研究の第一人者・クリストファー・マッケイ博士が、現在の科学技術で火星のテラフォーミングが実現可能であると考える根拠、そしてテラフォーミングの意義について解説する。

赤い大地の夢—火星移民の500年

竹内薫(サイエンス作家、ZEN大学知能情報社会学部教授)

近未来における火星のテラフォーミングは今や夢物語ではない。火星の大地を再生し、移住を果たした先で、人類はどのように暮らし、どのように地球との関係を築き、どのように文化を紡いでいくのだろうか。宇宙科学に精通するサイエンス作家が未来の火星における人類の姿を描き出す。

シリーズ藤森照信の「建築の原点」(16) アイスランドの"土の家"

藤森照信(建築史家・建築家、東京都江戸東京博物館館長、東京大学名誉教授)

北極圏の南に位置する氷の国・アイスランド。その厳しい環境の中でも、人々は大地に根づき、根を張って生きてきた。同地において、近年まで一万年以上にわたって住まわれてきた伝統の"土の家"とそこでの暮らしを概観し、人間と自然との共生について思いをはせる。

大林プロジェクト:「火星の大地創成」—クレーターのパラテラフォーミング

構想:大林プロジェクトチーム

惑星の一部に地球のような自然環境を再現する「パラテラフォーミング」。希薄な大気、強い放射線、極端な低温という厳しい火星の環境に、大気と循環の仕組みを形成し、雨風を起こし、生きものが存在する緑の大地を創成することは可能だろうか。大林プロジェクトチームが、火星に適した自然環境の構築について科学的・工学的に検証する。そのプロセスを通し、地球で当たり前に享受してきた自然環境がいかに奇跡的に成り立っているか、その尊さを振り返り、未来の地球環境の在り方について考察する。

以上

この件に関するお問い合わせ先
大林組コーポレート・コミュニケーション室広報課
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