テールシール充てん材

シールノックCR

テールシールの高い止水性により、セグメントの品質を向上

シールノックCRとは?

シールド工事では、シールドマシンのテールシールに充てん材(テールグリス)を充てんすることで止水性を確保し、地下水や裏込め材のシールドマシン内への流入を防止します。
しかし、止水性の低下によりテールブラシに裏込め注入材が浸入し固結すると、ブラシの柔軟性が失われ、セグメントに過大な接触圧が作用し、セグメントが損傷します。
シールノックCRは、従来のテールグリスよりも優れた止水性を有し、裏込め材が混入しても硬化しにくいテールグリスです。JXエネルギーと共同で開発しました。

テールシール構造図
テールシール構造図
シールノックCR外観
シールノックCR外観
ドラム缶(内容量180kg)
ドラム缶(内容量180kg)
ペール缶(内容量16kg)
ペール缶(内容量16kg)

お客様のメリット

高い止水性を確保し、覆工の品質が向上します

  • 従来品に比べ止水性が高く、テールシール内への裏込め注入材や地下水の浸入を防ぎます。
  • 裏込め注入材が混入しても、従来品よりも長時間硬化しにくいため、掘進中に継続して給脂することで、裏込め注入材が混入したテールグリスを硬化前に地山側へ押し出し、ブラシの固結を防止できます。
  • テールシール部の止水性・柔軟性を適正に維持し、テールシール部からの出水や、硬化したテールブラシの接触圧によるセグメントの損傷を防止できるため、覆工の品質が向上します。

【実績・適用例】

  • 実証実験
    現場実証実験の結果、従来品に比べ、テールシールからのシールドマシン内への漏水量を約2割低減できることを確認しています。
現場実証実験結果(テールシールからの漏水量)
現場実証実験結果(テールシールからの漏水量)
  • 室内性能試験
    室内性能試験にて、裏込め注入材混入後の急激な軟化が発生せず止水性を維持できることを確認しています。また混入後24時間程度は給脂ポンプで圧送可能な軟らかさを保持できることも確認しています。
裏込め注入材混入後のグリース性状変化
裏込め注入材混入後のグリース性状変化

ちょう度:ペースト状物質の硬さ・軟らかさを表す値。
数値が高いほど軟らかく、低いほど硬くなる。

【その他】

  • NETIS登録番号:KT-210036-A

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