技術研究所3施設がグッドデザイン賞を受賞

プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催の「2011年グッドデザイン賞」を技術研究所の3施設で受賞しました。

「グッドデザイン賞」は、公益財団法人日本デザイン振興会が、総合的なデザインの推奨制度として、有形無形を問わず、そのデザインが「くらしを、社会を、豊かにしうるのか」という、デザインの効果や効用という視点で評価を行っているものです。

開設から46年が経過した技術研究所では、さらなる技術革新・社会貢献をめざし、整備計画を進めており、今回受賞した3施設は、2010年9月に完成した技術研究所センターオフィス「本館テクノステーション」と新実験施設「オープンラボ」、および2011年4月に旧本館を実験施設にコンバージョンした「材料化学実験棟」です。

各施設の受賞概要は以下のとおりです。

・「本館テクノステーション」~クリエーティブ&サステナブル ワークプレイス ~

「本館テクノステーション」<br />~クリエーティブ&サステナブル ワークプレイス ~

技術の革新・実証・発信をめざすセンターオフィスです。分散していた研究機能を集約配置し、多様なアクティビティを立体的に配した2層吹き抜けワンルーム型の構成によって、相互触発性を高めた知識創造型のワークプレイスとしました。

(審査委員の評価)
豊かな自然環境の中にある低層型のオフィスビルである。低層であることや周辺に十分な余裕があることを適切に生かしながら快適そうなワークプレイスが生まれていることを感じさせる。また、地域社会への配慮も評価された。

・「オープンラボ」~パッシブ&フレキシブルラボ~

「オープンラボ」~パッシブ&フレキシブルラボ~


用途を特定することなく常に変化するニーズに柔軟に対応し、実際の生産(=実験)を行う場に適した空間構成、仕上材の選択やディテールに配慮したデザインにしました。また、屋根面への遮熱塗料や、風速・温度の変化により自動開閉を行う自然通風口など、シンプルでありながら的確でパッシブな環境配慮手法を採用しました。

(審査委員の評価)
企業の研究所なので投下資金に対応する空間性能は厳しく評価されていることがうかがえる。外部クライアントの設計とは異なるクライテリアが存在する。東日本大震災以降、過剰、過大な建築には共感しづらい視点が生まれたなかで、高い評価を受けた 。

・「材料化学実験棟」~オフィスビルから次世代型ラボへのコンバージョン ~

「材料化学実験棟」~オフィスビルから次世代型ラボへのコンバージョン ~



1982年竣工の技術研究所内の省エネ型オフィスビルをラボにコンバージョンしました。既設建物に適正なデザインを施すことで、低コスト・短工期・環境にやさしいスリムでスマートな「コンバージョンラボ」、機能性・安全性・持続性の高いリニアプランのオープンラボ形式の「サステナブルラボ」、知的生産性と創造性を精神的側面で支援する「次世代グリーンラボ」としてリファインしました。

(審査委員の評価)
オフィスビルから次世代型ラボへのコンバージョンである。事務所とラボは求める躯体条件始め、厳しい条件が伴うが、コスト、工期短縮、環境保全、サステナブルな観点からコンバージョンを選択する。結果研究者にとって使い易く機能的で、フレキシビリティーをもったワークスペース。ファサードもフルハイトサッシュへ変更することで軽快で周辺環境の自然を取り入れることに成功している。少子高齢化、余剰スペースの有効利用に対しこれからの方向性を示唆している。

以上

この件に関するお問い合わせ先
大林組 CSR室広報部広報第一課 
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