大林組、東京都「グリーン水素率先利用事業者認証制度」の認証を取得
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サステナビリティ
大林組は、東京都が再生可能エネルギー電力由来の水素(グリーン水素)の活用促進を目的として定める「グリーン水素率先利用事業者認証制度」のうち、「オンサイト型(地産地消)」(※1)区分の認証を2024年10月13日付けで取得しました。
東京都では、エネルギーの安定供給の確保や脱炭素化に向け、水素エネルギーの需要拡大・早期社会実装化に取り組んでいます。そのためにはグリーン水素の活用促進が重要となることから、グリーン水素を率先して利用した事業者を認証する制度を2024年度に新設しました。
大林組技術研究所(東京都清瀬市)では、太陽光エネルギーを利用してグリーン水素を製造する水素エネルギーシステムを構築し、製造、貯蔵、利用の各段階で実証を行っています。2023年度の大林組の都内でのグリーン水素利用量は、オンサイト型(地産地消)の基準である年間100Nm3(※2)を超え、286.57Nm3となったことで、本認証を取得しました。
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認証式では潮田勉東京都副知事(右)から大林組専務執行役員 梶田直揮(左)に記念の盾が手渡されました
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大林組技術研究所内で太陽光エネルギーを利用して水素製造を行う実証設備
2024年2月からは、高価なレアメタルを触媒に使用しないAEM型水電解水素製造装置(※3)を大林組技術研究所に設置し、水素製造効率や耐久性など、既存のPEM型水電解水素製造装置(※4)と性能を比較する実証にも取り組んでいます(※5)。
大林組は、水素をエネルギーとして利活用するため「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」というサプライチェーンの構築を目指しています。今後も、グリーン水素の利活用を推進することで、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
- ※1 オンサイト型(地産地消)
再エネ電力を自ら作り出し、グリーン水素を都内の事業所内の施設で製造し利用した区分 - ※2 Nm3(ノルマル立法メートル)
標準状態(0℃ 1気圧)における空気の体積を表す単位 - ※3 AEM型水電解水素製造装置
アニオン交換膜(正極と負極間で水酸化物イオン(OH-)をやり取りするためのイオン交換膜)を用いた水素製造装置 - ※4 PEM型水電解水素製造装置
プロトン交換膜(正極と負極間でプロトン(H+)をやり取りするためのイオン交換膜)を用いた水素製造装置 - ※5 AEM型水電解水素製造装置の性能比較実証を開始(2024.02.06付)