低炭素型のコンクリートをビル躯体に初適用(青山大林ビル)

コンクリート製造時のCO2排出量を80%削減し、地球環境の保全に貢献

技術・ソリューション

クリーンクリートの打設作業

大林組は、子会社の大林不動産が事業主である青山大林ビル新築工事(東京都港区)においてビル躯体に、コンクリート製造に伴うCO2排出量を最大で80%削減できる低炭素型のコンクリート「クリーンクリート」を初適用しました。

クリーンクリートは、セメントの一部を鉄鋼製造の際に発生する高炉スラグ微粉末や石炭火力発電からの副産物であるフライアッシュなどの産業副産物に置換することで、一般的なコンクリートに比べて二酸化炭素排出量を低減させるコンクリートです。

青山大林ビルでの適用部位は地下の鉄筋コンクリート構造躯体(耐圧版、地下1階および地下2階の躯体)約5,000m³です。

生コン車からポンプ車にクリーンクリートを下ろす様子

生コン車からポンプ車にクリーンクリートを下ろす様子

青山大林ビルの建設現場の仮囲いで、クリーンクリートの使用をお知らせしています
 

青山大林ビルの建設現場の仮囲いで、クリーンクリートの使用をお知らせしています

クリーンクリートは国内で容易に入手できる安価な産業副産物を材料として使用するため、材料費は一般的なコンクリートと同等です。自社使用に限らず広く普及させることでCO2総排出量の削減につながります。

大林組はクリーンクリートの提案や適用をはじめ、今後も地球環境保全に貢献できる工法や技術を開発し、低炭素社会の実現をめざします。