技術研究所本館と東京電機大学東京千住キャンパスがBCS賞を受賞

サステナビリティ

11月15日、第54回BCS賞(一般社団法人日本建設業連合会主催)の表彰式が開催され、大林組技術研究所本館テクノステーション(東京都清瀬市)と、大林組ほかが施工した東京電機大学 東京千住キャンパス(東京都足立区)が選ばれました。

BCS賞は、「優秀な建築物をつくり出すためには、デザインだけでなく、建築主の理解、施工者の技術も重要である」との理念により、1960(昭和35)年に創設された賞です。良好な建築資産の創出、文化の進展、地球環境保全への寄与などを目的に、建築主と設計者、施工者の三者を対象として毎年、国内の優秀な建築作品を表彰しています。今回は、全国65件の応募の中から17作品が選定されました。

大林組技術研究所本館(建築主・設計者:大林組)

技術研究所本館テクノステーションは、技術の革新、実証、発信をめざすセンターオフィスとして2010年に完成しました。

ワンルーム型ワークプレイス、サステナビリティに配慮した環境技術、世界初のスーパーアクティブ制震システム「ラピュタ2D」など、未来を拓(ひら)く技術が集約されています。

今回の受賞は、研究者の知的生産性や相互触発を高める、自由で快適な研究空間を提供していること、また最先端の環境設備や次世代免震システムを整備し、建物を技術の実証の場としていることなどが評価されました。

東京電機大学 東京千住キャンパス(100周年記念キャンパス)
(建築主:東京電機大学、設計者:槇総合計画事務所、日建設計)

東京電機大学 東京千住キャンパス

東京電機大学 東京千住キャンパス(竣工2012年)

東京電機大学 東京千住キャンパスは、教育と研究だけでなく地域社会との連携にも寄与し、社会に貢献する場をめざして、学園創立100周年記念事業の中核事業として東京・北千住駅東口前に建設されました。

全体で約2万6,200m²の敷地には柵などがなく、住民に親しまれるコミュニティーとなるよう配慮されています。建物は免震、制振、耐震と各棟ごとに最適な構造を施しており、地震などの災害時には防災拠点として機能します。

受賞に当たっては、駅前に広がる、地域に開かれた校舎でありながら、IDカードの導入により施設内部の保全、室内環境、学内滞在数などの状況を一元管理するとともに、省エネ、エコキャンパスを実現している点が評価されました。

大林組は今後も建築主、設計者、施工者間で理解と協力を深めながら、地域社会の中で末永く親しまれ、愛され続ける作品の建設に努めるとともに、建築文化の創造、継承、そして建設技術の発展に貢献してまいります。