シートを貼るだけで不燃化する内装用木質建材
アルファティンバー®
針葉樹から広葉樹まで多様な樹種を自由に選択
アルファティンバーとは?
木材にシート加工を施すことで不燃化する内装用木質建材です。
木材は、二酸化炭素(CO2)の貯蔵や排出抑制といった環境負荷低減や森林保全への寄与に加え、その材質が持つ美しさや温かみ、心理面や健康面など多様な効果が得られることから、多くの建物で利用されています。一方、人が多く立ち寄る建築物では、建物の用途や規模に応じて建築基準法に基づく内装制限によって「不燃材料」や「準不燃材料」、「難燃材料」(※1)の使用が求められています。そのため、可燃物である木材は、そのままでは内装材として使用できず、難燃剤を含浸させた不燃木材が一般的に使用されてきました。
しかし、難燃剤を用いた不燃木材は、難燃剤が表面に溶け出し木材表面を白く汚す白華(はっか)現象が生じることがあります。また、難燃剤を含浸できる木材は細いストローを束ねたような導管を持つ針葉樹(スギ、ヒノキなど)に限定され、デザインが画一的になってしまうという課題がありました。
アルファティンバーは、基材となる針葉樹に特殊なアルミニウム箔複合シートを貼るだけで不燃木材(大臣認定番号NM-5116-(1))として使用できます。さらに、シートの上にさまざまな樹種の天然木シート(ツキ板)を重ねることができるため、従来の針葉樹仕上げに加え、広葉樹はじめ多様な木目柄仕上げが可能となり、表面デザインを自由に選択できる特長があります。また、下地木材は針葉樹以外に合板にも対応可能です。針葉樹ではできなかった大判サイズのパネル(大臣認定、NM-5532(1)、NM-5532(4))も製造可能となり、ルーバー以外に壁や天井など面材としても施工が可能です。
お客様のメリット
貼るだけでさまざまな樹種を適用でき、長期間美観を保持します
- 難燃剤を注入しないアルファティンバーは白華現象がなく、長期にわたり美観を保つことが可能です。
- 従来の不燃木材は針葉樹に限定されていましたが、アルファティンバーは天然木シートを表面に重ねたうえで表面保護と汚れ防止の塗装で仕上げるため、人気の高い広葉樹の適用も可能です。
工程が少なく、従来の半分以下の工期で製造できます
- 従来の不燃木材は、難燃剤を注入してから徐々に乾燥させる必要があり、製造には2~3カ月を要しました。アルファティンバーはこれらの複雑な工程や、乾燥が不要なため2~3週間で製造が可能です。
環境負荷が低く、脱炭素社会の実現に貢献します
- 従来の不燃材料は、難燃剤を機械で注入し乾燥させるのに1~2カ月かかるなど、大量のエネルギーを必要としていました。アルファティンバーは難燃剤の注入や長時間の乾燥工程を必要としないため、製造時のエネルギー消費量を大幅に削減でき、環境負荷も低減します。加えて、解体時には表面のアルミニウム箔複合シートを剥がすことで木材のリサイクルが可能となり、森林資源の循環利用を促進します。
高強度でビスやくぎの使用が可能です
- 一般的に不燃材料として使われている石膏ボードや、けい酸カルシウム板(ケイカル板)はもろく、これらで仕上げた壁にはビスやくぎを使用できません。また、難燃剤を含浸させた不燃合板はJAS規格に適合しません。一方、アルファティンバーシリーズの「不燃合板」はJAS規格に適合する合板を下地材に使用するため、白華現象が生じず、ビスやくぎの使用が可能です。また、内外テクノスでは、石膏ボード仕上げも取り扱っており、さまざまな内装材との組み合わせ施工にも対応できます。
大断面部材にも加工可能です
- 本製品は折り曲げ加工により、中空をボックス形状にでき、さらに大型サイズの飾り柱や壁材の製作が可能です。中空形状により製作物が軽量化され、施工上の取り扱いが容易です。
美術品展示用ケースなどの有機酸ガス対策にも有効です
- 一般的な合板は美術品に悪影響を及ぼす有機酸を放散しますが、本製品は金属箔複合シートでガスを遮断し、かつ不燃性を備えているため、展示用ケースなどにも採用可能です。
環境負荷が低く、木材のリサイクルも可能です
- 従来の不燃合板とは異なり、難燃剤の注入や長時間の乾燥工程を必要としないため、製造時のエネルギー消費量を削減でき、環境負荷を低減できます。加えて、解体時には表面のアルミニウム箔複合シートを剥がすことで木材のリサイクルが可能であり、森林資源の循環利用に寄与します。
【その他】
アルファティンバーは内外テクノスとの共同開発です。
- ※1 不燃材料、準不燃材料、難燃材料
防火材料は、国土交通大臣の認定により不燃材料、準不燃材料、難燃材料の3つのグレードに分類される。これらに適合するには、法で定められた燃焼試験において、グレードごとに試験時間「不燃材料20分」「準不燃材料10分」「難燃材料5分」が定められ、次の第1号、第2号、第3号に掲げる要件を満たすことで認定が与えられる
第1号 燃焼しないものであること。
第2号 防火上有害な変形、溶融、き裂その他の損傷を生じないものであること。
第3号 避難上有害な煙又はガスを発生しないものであること。