東京女子医科大学附属足立医療センター

足立区初の教育・研究・医療機能を備えた大学病院

地域医療を支える高度医療と災害に強い病院

東京女子医科大学附属足立医療センターは、地域医療の災害拠点中核病院と大学病院機能の両面を活かした総合的な大学病院です。救急医療機関かつ災害拠点病院として地域住民の安全安心を支えています。

建物は免震構造により地震対策を施し、近隣河川の氾濫を想定して建物のグランドレベルを敷地周辺より高く設定。救急デッキを上階に設けるなどの対策を講じています。

病院には看護専門学校と寮が併設されており、臨床専門職の卒後および生涯研修の場として人材の育成にも力を注いでおり、建学の精神と「至誠と愛」の理念のもと地域に根差した施設として地域医療に貢献しています。

医療機器とICT設備の導入に向けた建物工事調整を実施

大林組では、足立医療センターの新病院プロジェクトにおけるヒアリングをお客様の立場になって実施し、さまざまな医療機器の設備工事の調整、手術室カメラシステムや映像音響システム、入退館システム、駐車場管制などのICT設備に関する導入調整を行いました。

医療機器やICT設備は特殊な設備工事を要するものが多く、専門性の高い工事調整が必要です。病院、設計事務所と共に工事工程の調整・進捗管理報告を行い、各医療機器メーカー工事との調整を行うことでやり直し工事の発生を抑制し、完成しました。

医療機器調達支援と開業・移転業務をサポート

大林組では、医療機器の調達支援の一環として、既存病院での現有品(医療機器など)調査を実施し、莫大な量の品目リストを作成しました。また、各診療部門の病院スタッフへの医療機器ヒアリングを実施し、医療機器の移設品と新規購入品の整理を実施。開院時に必要な医療機器の調達内容の整理と調達コストを抑えるべく、医療機器購入予算に収まるよう品目を整理し、開院準備期間中の納品完了をめざしました。

また、大林組にてシーリングペンダントの調達と設置工事を実施し、建物工事の期間中に設置を完了しました。

開業・移転においては、必要な家具・器具などのヒアリングやレイアウト調整を実施。家具メーカーとの調整も行いました。引っ越しでは、移転会社と協力し、新規・移設の医療機器の搬入設置日の調整やレイアウト図の作成を行い、スムーズな移転作業に寄与し、日程通りに病院移転を終えることができました。

お客様の声「東京女子医科大学附属足立医療センター」

東京女子医科大学附属足立医療センター 病院長 内潟安子

コロナ禍の中、竣工予定日に1日も遅れることなく当院の新病院竣工となりましたこと、大林組の皆々様には改めて御礼申し上げます。
竣工後4ヵ月かけて移転準備に入り、予定通り2022年元旦に入院診療、5日には外来診療を開始することができました。水害をはじめとする自然災害に対して強い病院となり、入院患者さんや我々職員をしっかり守ってくれるたいへん頼もしい病院になりました。
完成から5ヵ月が経過するのですが、毎朝病院が職員の出勤を待っていてくれるような気持にさせてくれまして、ウキウキした気持ちで出勤しています。ありがとうございます。

■計画概要

延べ床面積6万391m²
病院棟(病床数450床、免震・鉄骨鉄筋コンクリート造、地下1階・地上10階建て)
学校棟(鉄骨鉄筋コンクリート造、地上8階建て)
所在地:東京都足立区江北4-33-1

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