交差汚染対策

安全・安心な食品製造施設を、確かな技術力でカタチにします

異物混入に対する消費者の目が厳しくなっていることから、納品先からの対策要求も厳しくなり、今まで以上に異物混入を防ぐことが求められています。異物混入を防ぐには、異物が入るリスクのある場所等を特定し、交差汚染を防ぐ仕組みが有効です。

取り組み

製造工程に基づき、清潔区域・準清潔区域・汚染区域のゾーニングと人と物(原料・製品)の動線を設定し、部屋を適切に配置します。
人と物の動線は分離し、ゾーニング間には、前室やドックシェルターのような外部からの異物侵入を防止する設備の設置や、前室内での異物除去方法などを適切に検討し、交差汚染を防止します。
アレルゲンフリー製品製造施設でのアレルゲン対策にも有効です。

人の動線に対する取り組み例(惣菜(そうざい)工場)

人からの毛髪や雑菌、衣服や靴底に付着した塵埃(じんあい)の侵入をバリアと更衣更新・手洗い殺菌で防ぎます。

物の動線に対する取り組み例(惣菜工場)

物からの粉じんや紙片の侵入を防ぎます。

具体例

平面計画の対策例

  • 清潔区域が外壁に接することがなく、動線が交錯しないように室を配置します。
  • 各部屋の清潔さに関するゾーニング基準に基づき、ゾーニング間のバリア基準(更衣基準、エアロック、パスルーム、パスボックスの設置基準など)を設定します。バリア基準に基づき、過不足を確認しながらバリアを計画します。
  • アレルゲン対策としては、建物をノンアレルゲン専用とすることを基本とします。ノンアレルゲン製品を製造するラインとアレルゲン原料を使用するラインが同じ建物内で混在する場合は明確に隔離した上で、それぞれの人と物の動線を分離して、交差汚染を防止します。

空調計画の対策例

  • 清潔区域から準清潔区域へ、準清潔区域から汚染区域へ空気が流れるように空調を計画します。
  • 粉体を使用する部屋では、発じん源の近傍に局所排気を設置して、飛散を防ぐことも検討します。

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