建造物の快適性向上
ウェルビーイングな空間をつくる
世界的な潮流として従業員の健康や幸福を重視し、働きやすい環境を提供することが離職防止や生産性向上施策の柱になりつつあります。
ウェルビーイングへの気づきや体験を促す空間創出技術は、ESG投資の世界的な潮流からも中長期的に建物や街区の価値向上・維持に貢献します。
オフィスのウェルネス/ウェルビーイング
■わくワークオフィス®ABW実験
大林組技術研究所では、執務者にウェルビーイングへの気づきや体験を促すオフィスを「わくワークオフィス」と呼び、今後の働き方の変化やオフィスのあり方を探るため、実証実験を進めています。実験では、技術研究所がわくワークオフィスに求めるコア・ビジョンを「Well-being(健全)」「Empathy(共感)」「Fulfillment(達成)」と設定しました。このコア・ビジョンに基づいたABW(場所と時間に制約を受けない働き方)の実践の場として、「ゆらゆらTerrace」「のびのびStudio」「わくわくCafé」を設けています。各々の設えや仕掛けによる、執務者の意識や行動の変化を定量的に捉えて、働きがいやウェルビーイングへの効果を検証しています。
■WELL認証取得支援
「WELL認証(WELL Building Standard™)」は、建物利用者のウェルビーイングに焦点を当てた建物・室内環境第三者評価制度です。10コンセプト(空気、水、食物、光、運動、温熱快適性、音、材料、こころ、コミュニティ)で構成され、認証を受けるためには全ての必須項目を満たし、必要な数の加点項目を取得することが必要です。大林組技術研究所本館テクノステーションは、日本初のWELL認証をゴールドランクで取得しました。また、建物全体を評価する区分では世界初の取得でした。
技術研究所本館をはじめ、ホテル、研修施設といった異なる用途でWELL認証に取り組み、認証取得のノウハウを蓄積してきました。評価基準に沿った空間づくりや認証取得サポート、また、導入する技術の効果検証などを行っています。