ウェルビーイングなまちづくり
データを活用し、生活者視点に立ったまちの価値向上を実現します
これまでのDX(デジタルトランスフォーメーション)中心のスマートシティから、生活者視点のスマートシティへの転換期を迎えています。生活者視点のスマートシティの実現には、「DX」だけでなく「SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)」の推進も重要とされています。
大林組は、ビル・オーナーやエリア・オーナー、自治体などに高付加価値かつサステナブルなソリューションを提供するとともに、生活者のウェルビーイングを実現する新たなサービス事業『みんまち®プロジェクト』を展開しています。
『みんまち®プロジェクト』 の一部は、2025年に開催される「大阪・関西万博」への提供も予定しており、万博での取り組みをレガシーとして実際のまちへ展開することにより、新たなまちづくりにチャレンジします。
大林組が考えるスマートシティ『みんまち®プロジェクト』
■データ駆動による「Well-being for All」
「Well-being for All」とは、まちに関わるすべての人がウェルビーイングになることを意味します。従来の都市計画では、商業エリアには商業に関連するステークホルダー、工業エリアには工業に関連するステークホルダーといったように、エリアごとに関連する人々や組織が分かれていました。
しかし、現在は異なる立場や役割を持つ多様なステークホルダーが同じ空間を共有することが増えており、多様な価値観を受け入れるまちが求められています。このため、すべての人のウェルビーイングを実現するために、「データ駆動」のアプローチが重要となります。データを活用して全体の最適化や個別の最適化を行い、サスティナブルな「Well-being for All」を実現します。
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データ駆動によるWell-being for All
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各プレイヤーの想いと活動をたばね、つなげる、みんなで育てるまち
私たちは、データを活用したみんなで育てるウェルビーイングなまちづくりを推進します。データは、みんなの想いを『たばね』、ウェルビーイング向上に取り組むプレーヤーと『つなげる』ことに機能します。データは、まちに関わるすべての人の合意形成を進め、持続可能なWell-being for Allを実現します。
■ウェルビーイング・ネイバーフッド
私たちが考えるまち(エリア)は、徒歩生活圏である20分エリアを基本とした、身近な生活圏(ネイバーフッド)と設定しています。健康の基底である『歩く』を起点に、サービス・環境をひもづけた身近なエリアへのエンゲージメントを図る、新たなスマートシティのエリア設定です。
高付加価値かつサスティナブルなソリューション
■みんまち®エコシステム
エリア生活者向けサービス(大林組開発以外のサービスも含む)と事業者向けサービス(大林組開発)との連携により、エリアマネジメントやソーシャルイノベーションにつながる連動型サービスの総称です。
まちの生活者へのサービス提供を通じて得られた活動データは、エリアデータプラットフォームで収集・分析し、各事業者のニーズや課題に合わせたサービスやデータの提供につなげます。また、運用を通じて蓄積されたエリアのデータは、生活者へのサービス向上に還元していきます。
■エリアデータプラットフォーム
ウェルビーイング・ネイバーフッド(徒歩20分圏)を対象としたスマートサービスやテストマーケティングを実施可能にするデータ基盤です。まちの状態と生活者のニーズを把握するデータベースを持つエリアデータプラットフォーム(大林組開発)を活用し、生活者・コミュニティ・事業者・建物所有者などの想いやニーズをウェルビーイング指標(大林組開発)により可視化することで、ステークホルダー間の合意形成をサポートします。
■みんまち®SHOP(マルチマッチングサービス)
まち・ビルの遊休スペースを活用して、生活者のニーズとまちのコンテンツをマッチングするサービスです。まちごとの特性と課題・ニーズに合わせたスペースとサービスのマッチングを通じ、生活者のウェルビーイング向上に関心を持つ建物所有者・サービス提供者・企業との連携のもと、皆様のウェルビーイングの実現をめざします。
■(仮称)みんまち®アプリ(アプリサービス)
ウェルビーイング・ネーバーフッド内のイベント情報を一括管理し、当社独自のアルゴリズムを活用して生活者とイベントのマッチングを行うアプリサービスです。生活者が開催して欲しいイベントの要望機能もあり、まちの状態と生活者のニーズの可視化が実現できます(開発中)。
■エリアマーケティング支援・コンサルティングサービス
客観データを基にまちの特徴(強み・弱み)を評価・分析し、主観データと重ね合わせ、ウェルビーイング観点で再評価(エリアウェルビーイング指標(※1))することで、「まちづくり推進」「ESG推進」「イノベーション、事業創出」を進めたい事業者に対し、施策立案・実施・評価まで一連となった支援を行います(開発中)。
※1 エリアウェルビーイング指標
エリアの客観データを生成AIを用いて、大林組独自のウェルビーイング指標に置き換えたもの。
ウェルビーイングの指標に変換することにより、主観データとの重ね合わせや、サービスや場所との関係性も分析でき、エリアマネジメントにおけるKPIの設定や取組みの評価にも活用可能となります
掲載メディア情報
建設の枠を超え、新しい領域を拓いていく本プロジェクトは、各種メディアに取り上げられています。
- Wellulu(ウェルル) 【船橋俊一氏×宮田裕章教授×堂上研】豊かなまちづくりに欠かせないエリアの個性とコミュニティの自発性 [2024年12月9日(月)掲載]
- 読売新聞全国版朝刊 読売EXPOフォーラム2024 ~挑む、万博~<後編>:挑む万博 [2024年10月13日(日)掲載]
- 読売新聞全国版朝刊 文明の転換点 アートと技術で体感:挑む万博 [2024年10月5日(土)掲載]
- 「NEXT JAPAN ~熱き求道者~」 MBS 毎日放送 [2024年9月14日(土)18:50 放送]
- 「ミライの歩き方」 テレビ東京 [2023年9月13日(水)21:54放送]
- 読売新聞大阪本社版朝刊 [2023年9月13日(水)掲載]
関連情報
- 大阪 中之島・淀屋橋において、第二弾となるスマートシティサービスの実証実験を実施(2024.01.31付)
- 経済産業省「PHRの異業種企業間の連携を通じた新たなユースケース創出に向けた実証事業」の実証事業者に選定 (2023.07.31付)
- 大阪・中之島エリアにおけるスマートシティサービスの実証実験を行いました(2023.03.08付)
- シェアによる移動サービス「スマートシャトル®」を展開するNearMe社への出資を実施(2023.03.08付)
- イケフェス大阪2022で大阪・関西万博Co-beingパビリオンのトライアルを実施(2022.10.27付)
- OBAYASHI VISION SHOWCASE 2022 での慶應義塾大学 宮田教授×大林組スマートシティ推進室室長船橋との対談
スペシャルプログラム「ウェルビーイング・ネイバーフッドを共創する」 (youtube.com)