ウェルビーイングなまちづくり
データを活用し、生活者視点に立ったまちの価値向上を実現します
これまでのDX(デジタルトランスフォーメーション)中心のスマートシティから、生活者視点のスマートシティへの転換期を迎えています。生活者視点のスマートシティの実現には、「DX」だけでなく「SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)」の推進も重要とされています。
大林組は、ビル・オーナーやエリア・オーナー、自治体などに高付加価値かつサステナブルなソリューションを提供するとともに、生活者のウェルビーイングを実現する新たなサービス事業『みんまち®プロジェクト』を展開しています。
『みんまちプロジェクト』 の一部として開発してきたアプリ(みんまちDROP)は、「大阪・関西万博」へも提供しています。万博での取り組みをレガシーとして実際のまちへ展開することにより、新たなまちづくりにチャレンジします。
大林組が考えるスマートシティ『みんまちプロジェクト』
■データ駆動による「Well-being for All」
「Well-being for All」とは、まちに関わるすべての人がウェルビーイングになることを意味します。従来の都市計画では、商業エリアには商業に関連するステークホルダー、工業エリアには工業に関連するステークホルダーといったように、エリアごとに関連する人々や組織が分かれていました。
しかし、現在は異なる立場や役割を持つ多様なステークホルダーが同じ空間を共有することが増えており、多様な価値観を受け入れるまちが求められています。このため、すべての人のウェルビーイングを実現するために、「データ駆動」のアプローチが重要となります。データを活用して全体の最適化や個別の最適化を行い、サスティナブルな「Well-being for All」を実現します。
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データ駆動によるWell-being for All
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各プレイヤーの想いと活動をたばね、つなげる、みんなで育てるまち
私たちは、データを活用したみんなで育てるウェルビーイングなまちづくりを推進します。データは、みんなの想いを『たばね』、ウェルビーイング向上に取り組むプレーヤーと『つなげる』ことに機能します。データは、まちに関わるすべての人の合意形成を進め、持続可能なWell-being for Allを実現します。
■ウェルビーイング・ネイバーフッド
私たちが考えるまち(エリア)は、徒歩生活圏である20分エリアを基本とした、身近な生活圏(ネイバーフッド)と設定しています。健康の基底である『歩く』を起点に、サービス・環境をひもづけた身近なエリアへのエンゲージメントを図る、新たなスマートシティのエリア設定です。

高付加価値かつサスティナブルなソリューション
■データエコシステム
現在運用中のサービス「みんまちSHOP」やWEBアプリ「みんまちDROP」(2025年5月導入予定)、エリア特性を可視化する「エリアダッシュボード」を連携させることで、データの管理、分析、共有まで一元的に行うネットワークシステムです。
データを活用した新たなまちづくりの推進

■みんまちSHOP(マルチマッチングサービス)
まち・ビルの遊休スペースを活用して、生活者のニーズとまちのコンテンツをマッチングするサービスです。まちごとの特性と課題・ニーズに合わせたスペースとサービスのマッチングを通じ、生活者のウェルビーイング向上に関心を持つ建物所有者・サービス提供者・企業との連携のもと、皆様のウェルビーイングの実現をめざします。


■みんまちDROP(アプリサービス)
「みんまちDROP」は、生活者が「今」「その場で」「感じたこと」を言葉にして表現することができる独自の投稿フォーマットを備えています。投稿には位置情報や角度といった視覚的データが付与され、生活者の感情や価値観とともに地図上に蓄積されていきます。蓄積されたデータは、独自の分析指標とAIを活用して分析し、本アプリにもフィードバックすることでアプリ体験価値をさらに高め、まちでの行動をより豊かにします。(2025年5月導入予定)
■エリアダッシュボード
「みんまちSHOP」や「みんまちDROP」を通じて得られる生活者の声をビッグデータと掛け合わせ、さらに大林組独自のウェルビーイング20指標(※1)とAIを活用して分析・評価することで、エリアのウェルビーイング傾向を可視化するツールです。まちに関わる生活者のエモーショナルな情報から、従来の分析手法では見えなかったエリアの隠れた可能性をあぶり出し、エリア特性をより細やかに把握することにより、生活者の満足度向上につなげます。
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※1 ウェルビーイング20指標
生活者のウェルビーイングにおける価値観や行動傾向を評価するための主要因子。同指標とエリアのウェルビーイング状態を客観データから評価するエリアウェルビーイング指標はAIモデルによって変換することができ、エリアの主観評価と客観評価の関係を分析が可能になります
また、サービスやアクティビティのウェルビーイング特性を示すウェルビーイングタグをコンテンツに付与することで、アプリを通じたユーザーの行動ログからユーザーのウェルビーイングの行動傾向を分析できます
掲載メディア情報
建設の枠を超え、新しい領域を拓いていく本プロジェクトは、各種メディアに取り上げられています。
- Wellulu(ウェルル) 【船橋俊一氏×宮田裕章教授×堂上研】豊かなまちづくりに欠かせないエリアの個性とコミュニティの自発性 [2024年12月9日(月)掲載]
- 読売新聞全国版朝刊 読売EXPOフォーラム2024 ~挑む、万博~<後編>:挑む万博 [2024年10月13日(日)掲載]
- 読売新聞全国版朝刊 文明の転換点 アートと技術で体感:挑む万博 [2024年10月5日(土)掲載]
- 「NEXT JAPAN ~熱き求道者~」 MBS 毎日放送 [2024年9月14日(土)18:50 放送]
- 「ミライの歩き方」 テレビ東京 [2023年9月13日(水)21:54放送]
- 読売新聞大阪本社版朝刊 [2023年9月13日(水)掲載]
関連情報
- 大阪 中之島・淀屋橋において、第二弾となるスマートシティサービスの実証実験を実施(2024.01.31付)
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- イケフェス大阪2022で大阪・関西万博Co-beingパビリオンのトライアルを実施(2022.10.27付)
- OBAYASHI VISION SHOWCASE 2022 での慶應義塾大学 宮田教授×大林組スマートシティ推進室室長船橋との対談
スペシャルプログラム「ウェルビーイング・ネイバーフッドを共創する」 (youtube.com)