平成26年度土木学会賞を受賞しました

サステナビリティ

土木学会では、土木工学の進歩、土木事業の発達、土木技術者の資質向上といった社会の発展への寄与を目的に、さまざまな活動を展開しています。その一環として、国内外の優れた土木事業や新技術、さらには土木工学、土木事業に多大な貢献があった方々を、毎年、土木学会賞として表彰しています。

このたび、平成26年度の土木学会賞が発表され、大林組は、技術賞や技術開発賞などの分野で表彰されました。

【平成26年度土木学会賞 主な受賞】
  • 技術賞
    自由断面分割施工による小土被り・高速道路横断トンネルの構築

    谷津船橋インターチェンジ工事のうちオフランプトンネル工事)

    東関東自動車道 谷津船橋インターチェンジ(千葉県)の完成したトンネル内部

    東関東自動車道 谷津船橋インターチェンジ(千葉県)の完成したトンネル内部

    土被りがわずか3mで形状は急カーブ、かつ直上の交通量が多いトンネル部分では、掘削による地上への影響を軽減するとともに、急曲線などトンネルの特殊な形状に対応するため、小断面シールドマシンで分割施工を行いました。

    1台のシールドマシンでトンネルの外側となる6本の小断面トンネルを造り、その後小断面トンネル内で躯体を構築。最後にトンネル内部を掘削しました。

    トンネルを非開削で構築したことで地上への影響を抑えただけでなく、小断面施工によるトンネル断面の縮小で汚泥発生量を大幅に削減できました。

    今後のさまざまな施工条件でのトンネル建設に、価値ある知見と情報を提供したとして、高く評価されました。

    参考:大林組120年史 東関東自動車道谷津船橋インターチェンジ工事

    花崗岩を対象とした深度500mに及ぶ我が国初の「深地層の研究施設」の建設

    (高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する基盤研究プロジェクトである瑞浪超深地層研究所における研究坑道掘削と地層科学研究)

    瑞浪超深地層研究所(岐阜県)の研究坑道内部

    瑞浪超深地層研究所(岐阜県)の研究坑道内部

    このプロジェクトは、原子力利用に伴い発生する高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究開発の一環として、地表から地下500mまで続く研究施設を建設し、調査研究を行うものです。

    工事では、大深度の地質環境における掘削・対策工法を確立し、深部地質環境の調査・解析・評価技術や坑道の設計・施工・維持管理を行う技術が有効であることを示しました。

    研究成果が、日本における地層処分の実現性を具体的に明示するとともに、深地層の特性を生かす学術的研究にも大きく貢献したことが評価され、選定されました。

    参考:プロジェクト最前線 めざすは日本最深! エネルギーの将来を支える研究坑道

  • 技術開発賞
    薄型高靭性セメントボードを用いたコンクリート補修工法(スムースボード工法)の開発

    既設の鉄道高架橋側面をスムースボードで補修・補強した例。付着強度が高く、はく落も防ぎます

    既設の鉄道高架橋側面をスムースボードで補修・補強した例。付着強度が高く、はく落も防ぎます


    経年劣化が進んだコンクリート構造物を恒久的かつ経済的に、供用しながら機能回復・向上できる技術が求められています。

    スムースボード工法は、劣化部分を除去して表面に薄型高靱性セメントボードを設置した後に、ボードと既設コンクリートの間にセメント系充填材を打設するものです。

    ボードは、コンクリートの劣化の原因となる炭酸ガス・塩分を遮断するなど表面保護性能に優れ、構造物の長寿命化を図ります。 軽量で切断しやすいため、あらゆる場所での施工が可能となり、鉄道高架橋、トンネルなどの補強用構造部材に適しています。

    さまざまなコンクリート構造物の補修に適用可能で、インフラの老朽化対策として大いに社会貢献できる技術であることから、技術開発賞に選ばれました。

  • 国際活動奨励賞

    今里敏也(大林組 SPケーブルトンネルEW1工事事務所副所長)

  • 技術功労賞

    千代谷朝男(大林組 札幌支店千歳平和JV工事事務所所長)

 

大林組は、安心して暮らせる国づくりを通して社会の発展に寄与していくために、土木技術のさらなる開発に取り組んでまいります。