トンネル覆工裏込め注入技術
スペースパック工法®
可塑性注入材をトンネル覆工の背面空洞に充てんし
確実に修復します
スペースパック工法とは?
トンネルの内壁となる覆工(ふっこう)コンクリートと背面地山の間に発生する空洞に注入材を確実に充てんする技術です。用途、要求性能、施工条件などに応じて、最適な材料の設計や製造方法の選択が可能です。
お客様のメリット
コストを大幅に縮減できます
- 使用材料が少なく、すべて安価な材料を使用しています。
- 製造システムがシンプルです。
- 対象箇所に限った注入が可能で、覆工のひび割れや目地からの材料漏れがなく、材料ロスを低減します。
- 流水部に適用する場合、一般的に使用される非セメント系注入材に比べ材料費を半額以下に抑えられます。
高い品質と信頼性を確保できます
- 使用条件に応じて注入材の流動性や保持時間、設計基準強度などを調整できます。
- 特殊増粘材で水中分離抵抗性を高めているので、水中や湧水のある空洞部の注入でも安定した品質を確保できます。
- 湧水部に適用する場合、材料分離が懸念されるエアモルタルを用いた従来工法とは異なり、六価クロムをはじめとする重金属類が溶出する危険はありません。
- 低アルカリ化・高粘性化した注入材を用いることで、流水中でも材料が溶出しないので、周辺の水環境への影響を抑制できます。
施工条件に合う練り混ぜ方法を選択できます
- 施工ヤード、作業時間帯、打設量などに応じて、製造システムの選択(坑内練り混ぜ方式、坑外練り混ぜ方式)および配合タイプの選択(一液型・二液型、ミルク配合・モルタル配合)が可能です。
製造システム
【道路トンネルの場合】
【鉄道トンネルの場合】
【実績・適用例】
高速道路トンネル、新幹線トンネルなど計31件
総注入量13,290m³(2023年8月1日時点)
【その他】
NETIS登録番号:KT-010098(掲載期間終了)
関連情報
- 長大トンネルに「スペースパック工法®」を適用するための長距離圧送型注入材を開発(2022.02.14付)
- トンネル覆工裏込め注入工法「スペースパック工法」で湧水に対応する新材料を開発しました (2018.11.01付)
- トンネル覆工裏込め注入工法「スペースパック工法」で使用する新たな注入材を開発(2017.01.18付)
- 大林組とテクノ・ブリッドほか、「スペースパック工法研究会」を設立 (2015.10.26付)
- 既存トンネルの覆工背面空隙を低価格で修復する「スペースパック工法」の長距離圧送性能を実証(2002.03.13付)
- 既存トンネルの覆工背面空隙を、従来工費の最大50% (道路トンネルで比較)で修復(2001.02.23付)