低炭素型シールドセグメント
クリーンクリート®セグメント
CO2排出量を大幅に低減する環境に優しいセグメント
クリーンクリートセグメントとは?
シールドトンネルの覆工に用いるRC(鉄筋コンクリート構造)セグメントのコンクリートにクリーンクリートを使用することで、一般的なコンクリートで製作した場合に比べて二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に低減できるセグメントです。クリーンクリートはセメントの一部を高炉スラグ微粉末(※1)に置換することでCO2排出量を削減できます。コンクリート配合やコンクリート打設後の養生方法などの工夫により、セグメントの製作性や製造サイクルを確保します。
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クリーンクリートセグメント
お客様のメリット
シールド工事から排出するCO2を大幅に削減できます
- セグメント製作時のCO2排出量を約70%削減(※2)します。これは、セグメント外径Φ10m、施工延長2kmのシールド工事に使用した場合、約7,560t(※3)のCO2排出量削減に相当します。
- シールド工事から排出するCO2を大幅に削減することで、2050年のカーボンニュートラル実現に貢献します。
耐久性が向上します
- 高炉スラグ微粉末を用いることでコンクリートが緻密になるため、コンクリートへの塩分浸透が遅くなり、塩害に対する鉄筋の耐久性が向上します。
品質、経済性は一般的なセグメントと比較して同等以上です
- 一般的なRCセグメントと同等以上の硬化性状、圧縮強度を有します。
- 従来のプラントで製造可能なため、製造コストは一般的なコンクリートで製作したセグメントと同等です。
- ※1 高炉スラグ微粉末
鉄鋼製造からの副産物
- ※2 CO2排出量約70%削減
高炉スラグ微粉末への置換率75%の場合
- ※3 約7,560tのCO2排出量削減
セグメント形状や材料、配合によって異なります。CO2量7,560tは、約860ヘクタールのスギが1年間に吸収するCO2量に相当します