有機フッ素化合物(PFAS)の対策技術
PFAS(ピーファス:Per- and poly-fluoroalkyl substances)とは、数千種類以上存在するとされる有機フッ素化合物の総称です。PFASは難分解性、耐熱性、撥水性などの性質を持つためさまざまな産業で用いられてきましたが、PFASのうち一部の物質(PFOSやPFOAなど)は発がん性の懸念があるため、現在では国内外で製造や使用が規制されています。
近年、国内各地の河川や地下水でPFOSやPFOAが検出されて社会問題化しており、その対応が求められています。大林組ではPFASによって汚染された土壌や地下水の対策を、低コストかつ低環境負荷で実施できる技術を開発し、その実用化に向けた取り組みを進めています。
固化・安定化処理技術
PFAS含有土壌に、固化材と陽イオン資材(カルシウムやマグネシウムを含む資材)および粉末活性炭の3種の資材を独自の配合で混合し、土壌から地下水へのPFASの溶出を低減します。掘削土処理と原位置処理のいずれにも適用可能で、場外の処理施設(熱処理)への搬出処分と比較して、処理コストおよびCO2排出量を大幅に削減することが可能な技術です。環境省の 「令和6年度 PFOS等の濃度低減のための対策技術の実証事業」の対象技術にも選定され、同事業の実証試験において高い溶出量低減効果を確認しました。
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掘削土処理のイメージ
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原位置処理のイメージ
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環境省実証試験の状況
原位置洗浄処理技術
汚染範囲の両側に注水井戸と揚水井戸を設置し、注水井戸から清水を注入、揚水井戸からPFASを含む地下水を回収することで、土壌および地下水を洗浄してPFASを除去します。大林組では、注水への洗浄促進剤の添加により洗浄効率を向上させる技術を開発しました。
汚染範囲の掘削が不要なため、処理期間中も地上の利用が可能です。