土壌・水対策
土地の価値を守る
-大林組の土壌・地下水汚染への取り組み-
土壌汚染は、お客様の土地の資産価値を低下させます。 大林組は、お客様の大切な財産を守るために、豊富な実績と確かな技術でお客様の土地活用をサポートいたします。
豊富な実績と充実のサポート
大林組は1970年から国内外で土壌汚染調査や土壌汚染対策に取り組んでおり、その実績は、調査で約1,600万m² 、対策で約1,420万m³(2020年度までの累計)に及び、多くのお客様にご満足いただいています。
5つの面からサポートします
「どんな行政手続きが必要なの?」「期間と費用は?」「土地の活用や取引はできるの?」「稼働中でも調査、対策は可能?」「周辺住民への対応は?」など、お客様の課題はさまざまです。
大林組は、各ステップで発生する業務の「窓口の一元化」を図り、調査から対策、建設までの「効率的な工程管理」と「最適な工事計画」をご提案します。また、各種専門部隊による「コンサルティング」や国際規格にのっとった「高い品質とセキュリティ」といった5つの側面から強力にサポートします。
汚染対策コストと土地活用の関係
-
汚染対策コストと土地活用の関係
-
リスクを管理する方法の事例
指定調査機関の開示情報
指定調査機関とは、土壌汚染対策法に基づく土壌汚染状況調査を行うことのできる機関として、環境大臣から指定を受けた機関です。大林組は、指定調査機関として的確に調査を行います。
多様な対策技術
土壌汚染対策には、汚染された土壌を掘削して処理する方法以外にも、掘削せずに薬剤やバイオの効果で処理する方法(原位置処理)や、汚染の拡散を防止する方法などがあります。大林組が長年培ってきた多様な技術で、お客様の目的や予算に応じた、適切な対策をご提案いたします。
-
状況に応じて複数の技術を組み合わせるハイブリッド技術で確実に施工します。図中の数字は下の表の対策技術に対応しています
土壌汚染の原因は、特定有害物質を取り扱ったことのある工場・事業場によるもの、埋設廃棄物によるもの、自然由来によるものなど多岐にわたっています。大林組は、汚染物質であるVOCs(※1)、重金属等(※2)、油(※3)などに対応した各種技術を有しており、状況に応じて、複数の技術を組み合わせることも考えます。
※1 VOCs:揮発性有機化合物(テトラクロロエチレン、トリクロロエチレンなど)
※2 重金属等:鉛、カドミウム、ヒ素、シアンなど
※3 油:燃料油、機械油など
大林組の土壌・地下水汚染対策技術および適用可能汚染範囲
対策原理・技術 |
汚染範囲 |
||||
---|---|---|---|---|---|
VOCs |
重金属等 |
油 |
|||
1 微生物分解 | ● |
● |
|||
2 化学分解 (酸化・還元) | ● |
● |
|||
3 真空吸引・揚水 | ● |
● |
● |
||
4 原位置通水 | ● |
● |
● |
||
5 原位置不溶化 | ● |
||||
6 微生物分解 | ● |
● |
|||
7 攪拌曝気(かくはんばっき) | ● |
● |
|||
8 分級洗浄 | ● |
● |
● |
||
9 不溶化 | ● |
||||
10 加熱 | ● |
● |
● |
||
11 吸着層 | ● |
||||
汚染拡散防止 | 地下水汚染の 拡大の防止 |
12 バリア井戸 | ● |
● |
● |
13 透過性地下水浄化壁 | ● |
● |
|||
遮水工 封じ込め |
14 シート遮水工 | ● |
● |
● |
|
15 アスファルト遮水工 | ● |
● |
● |
||
16 土質遮水工 | ● |
● |
● |
||
原位置 封じ込め |
17 鋼製矢板・遮水パネル | ● |
● |
● |
|
18 地中連続壁 | ● |
● |
● |
環境に優しい対策技術
汚染された土壌や地下水を、掘削せずに微生物の力で無害化する「クロロクリン®シリーズ」(大林組2016年環境表彰)や、洗浄で使用する水や鉄粉を再利用しながら汚染土壌を浄化し、再資源化する「アールキュービック®土壌洗浄システム、鉄粉洗浄」など、汚染土の処分費を削減でき、低コストで環境に優しい工法を各種そろえています。
油汚染の浄化
油(ガソリン、灯油、軽油、重油、機械油など)は土壌汚染対策法の適用対象外ですが、油が漏洩(ろうえい)して土壌や地下水が汚染した場合、土地所有者にとって無視することのできないさまざまなリスクが生じます。
大林組は、油の種類や土質条件、土地の状況、その他の制約条件に応じて、多くの独自技術を含む豊富な対策技術ラインナップから、最適な油汚染土の浄化対策をご提案します。