国内初、低炭素型のコンクリート向けにJIS適合低炭素型混合セメントを実用化

サステナビリティ

国内初、低炭素型のコンクリート向けにJIS適合低炭素型混合セメントを実用化

「クリーンクリート®」の製造用に実用化し、施工中の建物に初適用しました

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、低炭素型のコンクリート「クリーンクリート」(※1)の普及・展開を図るため、JIS(日本工業規格)に適合した低炭素型混合セメントを国内で初めて実用化しました。

大林組は2010年に、高炉スラグ微粉末などを用いることでCO2の排出量を大幅に削減した、低炭素型のコンクリート「クリーンクリート」を開発し、紀尾井町プロジェクト住宅棟(東京都千代田区)や災害廃棄物処理業務(宮城県亘理地区)など、これまで延べ4万5千m³に適用しました。

しかし、クリーンクリートを含む低炭素型のコンクリートの製造は、通常のコンクリートに比べて必要な材料が多くなるため、材料の調達や生コンプラントにおける貯蔵設備の追加などが、普及・展開を図るうえでの課題でした。

そこで、大林組はクリーンクリートの汎用性を高めることを目的として、国内で初めて、JISに適合した低炭素型混合セメントを実用化しました。従来は生コンプラントにおいてセメントと高炉スラグ微粉末などを混練しておりましたが、今後は混合が済んだセメントがメーカーから製品として生コンプラントに出荷されます。クリーンクリートを通常のコンクリートと同様に製造できるようになるので、供給可能エリアが大幅に拡大し、多くの案件に適用することが可能となります。

大林組は、施工中の大阪機械工場(自社施設)に、本セメントを使用したクリーンクリートを初適用します。

  1. クリーンクリートに使う低炭素型混合セメントの特長
    JISに適合した混合セメントとして出荷されるため、クリーンクリートを通常のコンクリートと同じ方法で容易に製造できます。本セメントで製造するクリーンクリートのCO2排出量は約100kg/m³であり、通常のコンクリートと比較して約60%削減されます。コストは従来のコンクリートと同等です。  
       
  2. 大阪機械工場再整備工事の概要
    1. (1)工期
      2015年1月~2016年6月
    2. (2)用途・構造・床面積
      ア 事務所棟 S造 2階 延べ床面積 1,850m²
      イ 整備棟  S造 1階 延べ床面積 5,950m²
    3. (3)クリーンクリート適用部位・量
      ア 事務所棟 地下部分 約710m³
      イ 整備棟  地下部分 約650m³
    4. (4)適用時期
      2015年6月~2015年8月(予定)

クリーンクリートは、4月15日、2015年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において「科学技術賞」を受賞しました。また、2014年には一般財団法人日本建築学会から「日本建築学会賞(技術部門)」も受賞しています。

2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、国内ではさまざまな施設やインフラの整備が進んでいます。大林組は、CO2排出量を大幅に削減できるクリーンクリートなど、環境配慮型のコンクリートを開発するとともに、自社だけでなく建設業界全体に広く展開する活動を継続することで、持続可能な社会の実現をめざします。

※1 クリーンクリート
製鉄工場の副産物である高炉スラグ微粉末などを多量に再利用し、使用材料に起因するCO2排出量を大幅に削減(最大80%減)したコンクリート

【クリーンクリートの主な適用事例】

廃棄物処理施設の機械基礎

廃棄物処理施設の機械基礎
(2012年2月竣工)

oak omotesando(オーク表参道)の地下躯体

oak omotesandoの地下躯体
(2013年3月竣工)

 
紀尾井町プロジェクト

紀尾井町プロジェクト(住宅)の基礎(2016年5月竣工予定)

 以上

この件に関するお問い合わせ先
大林組 CSR室広報部広報第一課
TEL 03-5769-1014

プレスリリースに記載している情報は、発表時のものです。