日本建築学会は、2014年日本建築学会大賞などを発表し、大林組が開発した「混和材を高含有した低炭素型のコンクリート」(クリーンクリート)が、学術・技術・芸術の進歩に寄与した業績を表彰する学会賞(技術部門)を受賞しました。
クリーンクリートは、建設工事における主要材料の一つであるコンクリートの低炭素化をめざして開発し、コンクリートの構成材料である結合材のセメントの70%を、産業副産物に置き換えたものです。これにより一般的なコンクリートと比べて、CO2排出量を60%~80%削減できます。
今回の受賞は、これまで蓄積してきた要素技術を巧みに組み合わせ、一般的なコンクリートとほぼ同等の性能の環境配慮型コンクリートの製造を可能にしたこと、今後の建設分野におけるCO2削減技術として大いに期待できることから学会賞に選ばれました。
また、すでに多数の建設プロジェクトで活用されていることも高く評価されました。
大林組は、Obayashi Green Vision 2050において、2020年の目標としてクリーンクリートの使用率20%を掲げており、今後も積極的に展開していきます。
これからも大林組は、建設事業などを通じた低炭素社会の実現に向けて、環境に貢献する技術の開発に努めてまいります。
クリーンクリートの主な適用事例
さまざまなコンクリート建造物で採用されています