ドイツ・ICONIC AWARDS 2023で3作品が受賞

サステナビリティ

大林組が設計施工したoak港南品川エスコンフィールドHOKKAIDO神戸三宮阪急ビルが、「ICONIC AWARDS 2023」を受賞しました。

ICONIC AWARDSは、ドイツデザイン評議会が主催する国際的なデザイン賞で、建築を取り巻くすべてのデザインを包括的に評価するものです。建築、インテリア、プロダクト、コミュニケーション、コンセプトの5つの部門ごとに受賞作品が選出され、優秀な作品から順に「Best of Best」「Winner」「Selection」が授与されます。今回、建築部門(Innovative Architecture)で、oak港南品川、エスコンフィールドHOKKAIDOがWinnerを、神戸三宮阪急ビルがSelectionを受賞しました。

  

Innovative Architecture - Winner

oak港南品川

2022年に東京・品川に完成した、地下1階・ 地上12階建ての中規模オフィスビルです。発注・設計・施工をすべて大林グループで手がけるメリットを最大限に活かし、施工の効率化となるさまざまな新技術を導入。ファサードと構造体を一体化することで、無柱大空間の執務室を実現しました。

構造体でもある格子状の柱・梁の内側には給排気ユニットなどを組み込んだアルミカーテンウォールを採用。意匠・構造・設備が融合したパーツを積層することにより印象的な外観をつくり出し付加価値を高めるとともに、生産性も最大限に向上させました。

印象的な外観をつくり出す縦横の白い格子は柱と梁の構造フレームを利用
外観デザインの縦横グリッドと呼応するエントランスホールのインテリア

Innovative Architecture - Winner

エスコンフィールドHOKKAIDO

天然芝の育成のため地上70mのガラスウォールから日照を最大限取り込む(撮影:川澄・小林研二写真事務所)

「世界がまだ見ぬボールパークをつくろう」をスローガンに、豊かな自然環境を活かした北海道ならではのボールパークとして2023年3月に開業しました。日本初、国内最大級の開閉式屋根と、自然光を取り入れる高さ70mのガラス壁を備えた特徴的な外観です。

球場内ではどこにいても感じる昂揚感と臨場感を創出するのは360度回遊型のコンコース、サイトラインを重視し弓なりに配置計画された客席です。木漏れ日を意識したライン照明や床の配色でコンコースの一体感を演出しました。

映像・音響設備により、球団のめざす次世代ライブエンターテインメント空間を実現(提供:北海道日本ハムファイターズ)

Innovative Architecture - Selection

神戸三宮阪急ビル

神戸阪急ビルは、駅と商業施設、オフィスやホテルが一体となった地上29階建て、高さ約120mのレトロモダンな超高層複合ビルです。

低層部は、1936年に建設され、1995年に阪神・淡路大震災で被災した旧神戸阪急ビルのアーチ、格子、レリーフなど、当時の特徴的な意匠を踏襲して外観を再生しました。

高層部は、ガラス、アルミ、PC版(工場で事前につくられたコンクリートパネル)などの現代的でシンプルな材料で構成しつつ、低層部の色彩や素材と調和させ、彫の深い陰影あるデザインとすることで全体の統一感を図りました。歴史の継承と新しいデザインの融合により神戸再生のシンボルを創出しました。

神戸三宮の新たなランドマークとして出現
神戸三宮阪急ビル東館1階コンコースは3層吹き抜けとし、外部駅前広場から見て奥になる阪急改札口とJR側につながる抜けをつくることで、複雑に交錯するターミナル動線を明快に整理。これにより新たな人の流れを生み出し、神戸の玄関口にふさわしい街の顔を創出しました

大林組はこれからも、心地よさや豊かさをもたらす優れたデザインの建築物を提供し、より良い社会の実現に貢献してまいります。