大林組技術研究所の実験棟「オープンラボ3」が完成
構造部材のリユースや低炭素・リサイクル材の活用などにより循環型建設を実現
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技術・ソリューション
大林組技術研究所(東京都清瀬市)に、サーキュラーコンストラクション®(Circular Construction)(※1)を具現化した実験棟「オープンラボ3(OL3)」が完成しました。
OL3は、老朽化した実験棟の建て替えを契機に、既存建物を「廃棄」するのではなく、次の建物に生かす「資源」として捉え、構造部材のリユース、低炭素資材やリサイクル材の活用、環境配慮技術の採用など、資源循環と脱炭素に配慮したさまざまな技術を盛り込んだ施設です。鉄工作業所(第1期工事)、木工作業所および研究エリア(第2期工事)で構成されています。
構造部材を新築建物へリユース
第1期工事で整備した鉄工作業所では、解体した電磁環境実験棟(1993年竣工)から取り出した鉄骨・コンクリート部材を、品質や寸法を確認したうえで再加工・調整し、構造体として活用しました。構造部材のうち、鉄骨57%、コンクリート33%にリユース材を使用し、新材のみの場合に比べて製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を約49%削減しています(※2)。
脱炭素・資源循環技術を建物内外に実装
第2期工事では、電磁環境に関する研究の他、将来の研究テーマにフレキシブルに対応できる研究エリアを整備しました。
建物には、CO2を固定する「クリーンクリートN®」や「リグニンクリート®」、海洋副産物を活用した仕上材料「スキャロップシリーズ」、土系・木質系舗装や緑化技術などカーボンニュートラルに資するさまざまな開発技術を建物内外に実装しました。基礎・地中梁主筋部にはカーボンオフセットにより製造時のCO2排出量を実質的にゼロとした鉄筋も採用しています。
また、外壁や開口部といった外皮の高断熱化に加え、高効率設備の導入により省エネルギー化を図り、年間の一次エネルギー使用量を再生可能エネルギーによる創エネルギーで差し引きゼロ以下とする、ZEB認証の最高ランク『ZEB』を取得しています。
さらに、大阪・関西万博のパナソニックグループパビリオン「ノモの国」で使用した設備機器・建材180点のリユースや、建設現場由来のプラスチックフェンスやアルミスクラップを再生したアルミサッシの活用など、建設資材の循環利用にも取り組んでいます。
大林組は今後、OL3で得られた知見を設計・施工に生かし、建設資材の再使用・再資源化、低炭素資材の活用、環境配慮技術の実装をさらに進めます。建物を「つくって終わり」にしない循環型建設を通じて、脱炭素社会と循環型経済の実現に貢献してまいります。
- ※1 サーキュラーコンストラクション
大林組が掲げる建設業界における廃棄物の削減と資源の有効活用を目指す循環型の建設システム - ※2 鉄骨、鉄筋およびコンクリート部材に新材のみを使用した場合の製造時CO2排出量を100%として算定
関連情報
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