データインテグリティ

2021年8月にGMP省令が改正され、医薬品を服用する患者の安全性を確保するために、製造記録などの情報について「完全で一貫性があり正確であるデータ」であることが求められます。

「記録の完全性(データインテグリィティ)」の要件として、ALCOA原則およびその拡張版(ALCOA+)に沿った記録であることが求められます。

取り組み

製造記録の適切なデータ収集システムを構築、検証します。

  • お客様からガイドラインへの対応状況、製造記録対象や範囲などをヒアリングし、システムベンダー、計器メーカーの協力の下で、製造記録システムを設計し、実際の運用に問題がないか検証します。

具体例

DI(データインテグリィティ)に対応した製造記録システムの構築

DI必要要件に合致したシステム・機器の選定を行ない、収集データの一元管理を行う情報システムを構築しました。

従来のシステムは、異なるOSを使用している場合など、データの一元管理に難点がありましたが最新の技術(OPC UA等)を活用し、異なる通信プロトコルをもったシステムを統合して、データを一括で管理しDI対応を実現しました。
加えて、ユーザーのログイン情報を管理するログイン履歴管理サーバー、時刻の同期を行うためのタイムサーバー、変更履歴を管理する監査証跡の機能を有する機器にて、システムを構築しました。

情報システム構成図(例)

ERP(Enterprise Resource Planning):統合基幹システム
LIMS(Laboratory Information Management System):検査データ管理(品質管理)システム
MES(Manufacturing Execution System):製造実行システム
PIMS(Plant Information Management System):プラント情報管理システム
DCS(Distributed Control System):分散制御システム
WMS(Warehouse Management System):倉庫管理システム
PLC(Programable Logic Controller):シーケンサ
OPC UA(Open Platform Communications Unified Architecture):データ交換を安全に行うための国際標準規格。異なるOSや機器間のデータ通信を安全に行う。

検索