大林組仙台梅田寮、内外テクノス本社工場がウッドデザイン賞を受賞

サステナビリティ

一般社団法人日本ウッドデザイン協会が主催するウッドデザイン賞2023において、大林組が設計・施工した「大林組仙台梅田寮」がハートフルデザイン部門で、「内外テクノス本社工場」がライフスタイルデザイン部門で入賞しました。

ウッドデザイン賞は、木の良さや価値をデザインの力で再構築することを目的に、優れた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究などを表彰する顕彰制度で、2015年に創設されました。9回目を迎える今回は、355点の応募の中から選ばれました。

【ハートフルデザインデザイン部門 建築・空間分野】入賞

大林組仙台梅田寮

菜園を設けることで寮生の交流を促す中庭(撮影:エスエス)

仙台梅田寮は、2023年に完成した木造ハイブリッド構造の自社社員寮で、大林組が掲げる、木を中心とした豊かな循環型社会をめざす取り組み「OBAYASHI WOOD VISION」の一つとして建設したものです。

建物全体で国産スギ材約830m³、国産カラマツ材約70m³を使用することで、建物のライフサイクルを通じて約540tのCO2を固定し、低炭素社会(カーボンニュートラル)の実現に貢献しています。

また、施設内を温かみのある木の住まいとすることで、癒しの空間を創出し、社員の健康と快適性などのウェルビーイングの向上をめざしました。

木の風合いを感じるエントランスホール(撮影:エスエス)

【ライフスタイルデザイン部門 建築・空間分野】入賞

内外テクノス本社工場

2023年、周辺環境に調和する開かれた工場として完成(撮影:千葉顕弥)

大林グループの内外テクノス本社工場は、延べ面積8,000m²超の木と鉄筋コンクリート(RC)のハイブリッド構造による大規模施設です。循環型資源である木材の利用拡大、促進による持続可能な社会の実現をめざすとともに、大林グループの木造・木質化推進の情報発信拠点の役割も担っています。

ハイブリッド構造によるローコスト工場のプロトタイプとなることをめざして取り組み、RC壁に直接梁を接続した国内初の大規模木造建築物です。無柱空間の屋根は最大28mの木トラスで構築しました。

高さ8mの打ち放しコンクリート壁と大規模空間を実現する木トラス(撮影:千葉顕弥)

大林グループはこれからも森林資源と経済の循環や国産木材の活用による低炭素化、環境保全による持続可能な社会の構築をめざすとともに、木のある豊かな暮らしの普及・発展に貢献してまいります。