大林組グリーンボンド

大林組は、2018年10月に、国内社債市場における公募形式により「大林組グリーンボンド」(株式会社大林組第23回無担保社債)を発行しました。

グリーンボンドとは、企業や地方公共団体などが、グリーンプロジェクト(環境改善効果がある事業であり、再生可能エネルギー事業、省エネビルディングの建設など)に要する資金を調達するために、国際資本市場協会が定めるグリーンボンド原則や環境省が定めるグリーンボンドガイドラインにのっとって発行する債券です。

大林組は、2011年2月に中長期環境ビジョン「Obayashi Green Vision 2050(※1)」を策定し、「低炭素社会」実現のためのアクションプランとして「再生可能エネルギー事業」、「環境配慮型開発事業」などを推進してきました。また、環境方針にて「低炭素・循環・自然共生社会」の実現に向けて取り組むことを定めています。

今回のグリーンボンドによって調達した資金は、大林グループが実施している再生可能エネルギー事業である太陽光発電事業および風力発電事業(陸上・洋上)ならびに環境配慮型開発事業であるグリーンビルディングの開発に充当されます。

大林組は、今回のグリーンボンドの発行を通じて、大林組のステークホルダーに当社の地球環境への取り組みをご理解をいただくとともに、持続可能な循環型経済社会の実現に向けてさらなる貢献をしていきたいと考えています。

※1 Obayashi Green Vision 2050をより発展させ、さらなるサステナビリティを追求するため、Obayashi Sustainability Vison 2050へと改訂しました

大林組グリーンボンドの概要

名称
大林組グリーンボンド(株式会社大林組第23回無担保社債)
条件決定日
2018年10月19日
発行日
2018年10月25日
発行年限
5年
発行額
100億円
発行利率
年0.13%
グリーンプロジェクト
【再生可能エネルギー事業】
芦北太陽光発電所、釧路町トリトウシ原野太陽光発電所、日向日知屋太陽光発電所、三種浜田風力発電所
SEP(自己昇降式作業台船)
【グリーンビルディング】
oak神田鍛冶町
主幹事
野村證券株式会社(事務)、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
グリーンボンド・ストラクチャリング・エージェント(※2)
野村證券株式会社
信用格付
A+(株式会社格付投資情報センター(以下、R&I))

※2 グリーンボンド・ストラクチャリング・エージェント
グリーンボンドのフレームワークの策定やセカンドオピニオンの取得への助言などを通じて、グリーンボンド発行の支援を行う者

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グリーンボンド適格性に関する第三者評価

大林組は、本グリーンボンドの適格性および透明性を確保するために、第三者評価として、R&Iによる「R&Iグリーンボンドアセスメント」において、グリーンボンド原則2018およびグリーンボンドガイドライン2017年版に適合する旨のセカンドオピニオンを取得し、最上位評価である「GA1」の評価を取得しています。

同様に、第三者評価として、DNV GL ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社(以下、DNV GL)から、グリーンボンド原則2018およびグリーンボンドガイドライン2017年版への適合性について、セカンドパーティオピニオンを取得しております。

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グリーンボンドに関する投資表明

本グリーンボンドへの投資表明をしていただいた投資家をご紹介いたします(2018年10月25日現在、五十音順)。

  • エヌエヌ生命保険株式会社
  • 学校法人東京農業大学
  • 株式会社福井銀行

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大林組グリーンボンド・フレームワーク

大林組は、国際資本市場協会(ICMA)によるグリーンボンド原則2018および環境省によるグリーンボンドガイドライン2017年版が定める4つの要件(調達資金の使途、プロジェクトの評価と選定のプロセス、調達資金の管理、レポーティング)に従い、また、気候債券イニシアチブ(CBI)による気候ボンド基準第2.1版の要件を満たすように、本グリーンボンドに関するグリーンボンド・フレームワークを以下のとおり策定しました。

調達資金の使途
【再生可能エネルギー事業】
芦北太陽光発電所、釧路町トリトウシ原野太陽光発電所、日向日知屋太陽光発電所、三種浜田風力発電所
SEP(自己昇降式作業台船)
【グリーンビルディング】
oak神田鍛冶町
プロジェクトの評価と選定のプロセス
中長期環境ビジョン「Obayashi Green Vision 2050」に基づき取り組んでいる再生可能エネルギー事業、グリーンビルディングなどのプロジェクトについて、グリーンボンドによる調達資金の使途となる適格性を持つものであるかを評価し、グリーンプロジェクトを選定する。
調達資金の管理
グリーンボンド発行による手取金は本社財務部が管理する。
グリーンプロジェクトへの充当の状況は四半期末ごとに集計し、未充当金の残高を把握する。
グリーンプロジェクトに手取金が充当されるまでの間は、現金および現金同等物にて管理する。
レポーティング
グリーンボンド発行1年後から償還までの期間、手取金の充当状況および環境改善効果を年次でレポーティングし、R&IおよびDNV GLによるレビューを受ける。
レポーティング内容およびレビュー結果は、OBAYASHIコーポレートレポート、大林組ウェブサイトなどに掲載する。

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