大林組サステナビリティボンド
大林組は、サステナビリティボンドを発行しました。
2018年のグリーンボンドに続いてのESG債発行
大林組は、国内社債市場における公募形式により「大林組サステナビリティボンド」(株式会社大林組第24回無担保社債)を発行しました。大林組のESG債発行は、2018年10月の「大林組グリーンボンド」(株式会社大林組第23回無担保社債)に続いてのものとなります。
サステナビリティボンドとは、特定の社会的課題への対処や解決、ポジティブな社会的成果の達成を求める事業(ソーシャルプロジェクト)や、気候変動など環境問題に対処することを意図し、環境面での持続可能性に貢献する事業(グリーンプロジェクト)に要する資金を調達するために、国際資本市場協会(ICMA)が定めるグリーンボンド原則、ソーシャルボンド原則およびサステナビリティボンド・ガイドライン、環境省が定めるグリーンボンドガイドラインにのっとって発行される債券です。
大林組サステナビリティボンドは、これらのガイドラインなどへの適格性について、DNV GL ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社(以下、DNV GL)と株式会社格付投資情報センター(以下、R&I)の2社からセカンドオピニオンを取得しました。
今回のサステナビリティボンドによって調達した資金は、大林グループが実施している(1)環境に配慮し「すべての人に優しいスマートビル」をコンセプトとした「ウェルネス建築」、(2)建設業の担い手確保と調達先との信頼関係の強化、(3)再生可能エネルギー事業である水素製造プラント実証実験、バイオマス発電事業および陸上風力発電事業に充当されます。
大林組にとって、サステナビリティへの取り組みは大林組基本理念の実践であり、企業の活動そのものです。持続可能な社会の実現と企業価値の向上をめざして、社会課題の解決に真摯に取り組んでいます。
大林組サステナビリティボンドの概要
- 名称
- 大林組サステナビリティボンド(株式会社大林組第24回無担保社債)
- 条件決定日
- 2019年6月14日
- 発行日
- 2019年6月20日
- 発行年限
- 5年
- 発行額
- 100億円
- 発行利率
- 年0.11%
- サステナビリティプロジェクト
- 【環境に配慮し「すべての人に優しいスマートビル」をコンセプトとした「ウェルネス建築」】
大林組技術研究所本館テクノステーションをZEB化するための設備投資、新たな「ウェルネス建築」に相当する施設の建設(大林組次世代型研修施設を選定)
【建設業の担い手確保と調達先との信頼関係の強化】
「スーパー職長」および「スーパーオペレーター」に対する資格手当、「大林組林友会教育訓練校」の運営
【再生可能エネルギー事業】
水素製造プラント実証実験、大月バイオマス発電所および上北小川原陸上風力発電所 - 主幹事
- 野村證券株式会社(事務)、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
- サステナビリティボンド・ストラクチャリング・エージェント(※1)
- 野村證券株式会社
- 信用格付
- A+(R&I)
※1 サステナビリティボンド・ストラクチャリング・エージェント
サステナビリティボンドのフレームワークの策定やセカンドオピニオンの取得への助言などを通じて、サステナビリティボンド発行の支援を行う者
- 2023年度のスーパー職長、スーパーオペレーター計531人を認定(2023.05.15付)
- 自社研修施設「Port Plus®」が、WELL認証の最高ランク「プラチナ」、WELL Health-Safety Rating、LEED認証の「ゴールド」などを取得(2023.03.15付)
- 日本初の高層純木造耐火建築物「Port Plus®」(次世代型研修施設)が完成(2022.05.20付)
- 木造建築サイト「Port Plus(OY Project)」Photos更新 完成!竣工写真を掲載しました(2022.04.27付)
- 大林グループで2ヵ所目となる陸上風力発電所を青森県六ケ所村に開業(2022.04.06付)
- ニュージーランド国内で初のメガワット級水素製造プラントによる水素の試験販売を開始(2021.12.14付)
- 日本初の高層純木造耐火建築物スペシャルサイト「OY Project」がオープン(2021.05.27付)
- グリーンエネルギー本部を新設しました(2021.04.01付)
- 大林組グループ2件目の陸上風力発電事業「上北小川原風力発電事業」の建設工事を開始(2020.09.18付)
- 日本初の高層純木造耐火建築物の建設に着手(2019.07.23付)
- 大林組技術研究所が「WELL認証」を日本で初めて取得(2017.12.11付)
- 大林組技術研究所本館テクノステーションでZEBを達成(2015.04.14付)
- 大林組林友会教育訓練校の職業訓練がゼネコン初の「広域団体認定訓練」に認定(2015.04.17付)
- 建設技能者の人材確保と育成
- 新領域事業
- Tuaropaki Trustと共同研究契約を締結し、水素製造プラント建設に着手しました(2018.12.27付)
- 大林組グループ初の木質バイオマス発電所が着工(2016.08.10付)
サステナビリティボンド適格性に関する第三者評価
大林組は、本サステナビリティボンドの適格性および透明性を確保するために、第三者評価として、DNV GLおよびR&Iから、本件サステナビリティボンドに係る各種ガイドラインなどへの適合性についてセカンドオピニオンを取得しております。
サステナビリティボンドに関する投資表明
本サステナビリティボンドへの投資表明をしていただいた投資家をご紹介いたします(2019年6月20日現在、業種別)。
- 日本生命保険相互会社
- 住友生命保険相互会社
- 大同火災海上保険株式会社
- 三菱UFJ信託銀行株式会社
- 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
- アクサ・インベストメント・マネージャーズ株式会社
- 株式会社七十七銀行
- 株式会社愛知銀行
- 株式会社名古屋銀行
- 大東京信用組合
大林組サステナビリティボンド・フレームワーク
大林組は、国際資本市場協会(ICMA)によるグリーンボンド原則2018、ソーシャルボンド原則2018、サステナビリティボンド・ガイドライン2018が定める4つの要件(調達資金の使途、プロジェクトの評価と選定のプロセス、調達資金の管理、レポーティング)に従って、サステナビリティボンド・フレームワークを以下のとおり策定しています。
- 調達資金の使途
- 【環境に配慮し「すべての人に優しいスマートビル」をコンセプトとした「ウェルネス建築」】
大林組技術研究所本館テクノステーションをZEB化するための設備投資、新たな「ウェルネス建築」に相当する施設の建設
【建設業の担い手確保と調達先との信頼関係の強化】
「スーパー職長」および「スーパーオペレーター」に対する資格手当、「大林組林友会教育訓練校」の運営
【再生可能エネルギー事業】
水素製造プラント実証実験、大月バイオマス発電所および上北小川原陸上風力発電所 - プロジェクトの評価と選定のプロセス
- プロジェクトにおけるグリーン性およびソーシャル性に関しては、調達資金の使途となる適格性を持つものであるか、大林グループが取り組む社会的な課題をより明確にした6つのESGマテリアリティへの取り組みとして有意であるかを含め評価し、サステナビリティプロジェクトを選定する。
- 調達資金の管理
- サステナビリティボンド発行による手取金は本社財務部が管理する。
サステナビリティプロジェクトへの充当の状況は四半期末ごとに集計し、未充当金の残高を把握する。
サステナビリティプロジェクトに手取金が充当されるまでの間は、現金および現金同等物にて管理する。
- レポーティング
- サステナビリティボンド発行1年後から償還までの期間、手取金の充当状況および環境改善効果、社会的インパクトを年次でレポーティングし、DNV GLおよびR&Iによるレビューを受ける。
レポーティング内容およびレビュー結果は、OBAYASHIコーポレートレポート、大林組ウェブサイトなどに掲載する。