出現!建設DXを結集した川上ダム

土木事業

2023年3月、三重県伊賀市に完成した川上ダムは、前深瀬川・木津川および淀川の治水、伊賀市への水道用水の供給、渇水時の放流(安定的な流水による河川機能の維持)を目的に建設されたもので、堤高84m、堤頂長334m、堤体積45.5万m³の重力式コンクリートダムです。

川上ダムの建設では、施工段階から完成後の維持管理を見据え、3次元モデルに建設の属性情報を付与するCIM(Construction Information Modeling/Management)をベースにデジタルツインを構築。ダム建設のオートメーション化をめざし、ICTやIoT、AIといったデジタル技術を多数導入しました。川上ダムは、建設現場でのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進した次世代型のダムです。

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中でも、クレーン運搬においては、AIによって最適な運搬ルートを自動生成し、その運搬ルートに沿って自律で運転する「クレーン自律運転システム」を開発。クレーン自律運転などの要素技術とCIMを連携したデジタルツイン現場管理により、工程や品質管理、安全性の向上を実現しました。

大林組はこれからも、建設の自動化、自律化技術を開発するとともに業務プロセスの変革、ロボティクスコンストラクションを進め、生産システムや省力化工法による生産性向上に努めてまいります。

川上ダム建設についての関連情報

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概要

名称 川上ダム
場所 三重県伊賀市
発注 水資源機構
設計 水資源機構
工事概要 重力式コンクリートダム(堤高84m、堤頂長334m、湛水面積1.04km²、総貯水容量3,100万m³)、提体基礎掘削工16万7,810m³、提体コンクリート工45万5,080m³、減勢工1万7,690m³、左右岸端部処理工1,681m³、基礎処理工(コンソリデーショングラウチング3,090m、カーテングラウチング9,266m)
工期 2017年10月~2023年3月