防虫・防鼠
製品の品質を確保するためには工場内の適正な衛生管理が求められます。大林組は高い品質と安全性、そして安定的な生産活動を可能とする生産施設を、確かな技術力に基づいて構築します。
取り組み
3つの方針に基づき、確実で環境に優しい防虫・防鼠対策を提供します。
- 虫や鼠を「呼ばない」、「侵入させない」、「増やさない(捕まえる)」という方針のもと、適切な対策を提供します。

具体例
呼ばない
- 植栽には虫がつきにくく鳥を呼び寄せない樹種を選定します。
- 照明にはLEDなどの低誘虫照明を採用、外部に面する窓には防虫フィルムを貼るなど、光のコントロールを行います。

侵入させない
- 荷さばきエリアには高速シートシャッターやエアカーテンを組み合わせた前室を配置することで、飛来虫の侵入を防ぎます。
- 1階床は外部に対し高く設定し、建屋外周部にはコンクリートの犬走りを配置することで、歩行虫の侵入を防ぎます。

増やさない(捕まえる)
- R巾木や清掃性に配慮した仕上材の使用や、塵埃(じんあい)が堆積しにくい納まりとすることで、虫の繁殖を防ぎます。
- 製造エリア内では木材を使わない設計をします。
- 屋外に面した出入口近傍には捕虫器を設置し、侵入した虫を粘着シートで捕獲します。

大林組技術研究所の「環境DNA解析」
- 既存建物内の塵埃を採集し、そこに含まれる昆虫由来のDNAを分析することで、虫の侵入・種類の同定・発生状況を確認できる調査方法です。トラップによる調査が難しい虫や鼠などにも対応可能で、従来では困難だった配管上部や排水溝内部など調査範囲が幅広いことが特徴です。
- 既存工場を調査し侵入箇所や内部発生箇所の分析を行うことにより、防虫改修の立案や増築などの防虫計画に活用できます。