大林芳五郎傳
1940年に刊行された「大林芳五郎傳」を電子化して収録しています。
なお、社名・施設名などは、刊行時の表記のままとしていますので、あらかじめご了解下さい。
序文
凡例
目次
■第一編 前期
一 故人の祖
二 故人の父
三 故人の母
四 故人の幼時
+
[元代議士 金澤仁作氏談]
五 故人の奉公時代
六 自前の呉服屋
七 故人の修業時代
+
東上
宮城西丸及山里地形工事
品川、赤羽間鐵道工事
名古屋師團豐橋分營工事
皇居御造營本工事
大阪鐵道工事
呉軍港工事
■第二編 本記
一 待機
二 忙中の閑
三 阿部製紙工場工事
四 大林組の誕生
五 堅陣
六 援軍來
七 朝日紡績工事
八 孝養
九 大阪築港工事
十 第五回内國勸業博覽會工事
+
1 工事
[元大阪電燈會社取締役技師長 木村駒吉氏談]
2 行幸啓
3 望樓
4 師の恩
5 橋本雅邦翁と識る
6 奇禍
[元廣島控訴院檢事長 川淵龍起氏談]
[法曹界常務理事 石井豐七郞氏談]
十一 舊主麴屋又兵衛氏の死
十二 朝鮮の奉仕
+
1 京義間停車場及機關庫工事
2 軍用鐵道枕木その他製材工事
3 戰後各種兵營その他工事
4 住宅建設
十三 旅順口閉塞船
十四 人夫五千人調達
十五 濱寺俘虜收容所工事
十六 岩下翁との連繫
+
[大林義雄氏談]
[白杉龜造氏談]
十七 大林組の新陣容
+
[工學博士 片岡 安氏談]
十八 故人の信仰
十九 豐橋師團工事
+
[陸軍中將 安滿欽一閣下談]
二十 選擧の應援
+
[元代議士 三谷軌秀氏談]
二十一 箕面有馬電氣會社工事
二十二 廣島瓦斯と廣島電軌の創設
+
[元廣島電軌專務取締役 池田源十郞氏談]
二十三 阪堺電氣軌道會社の創立
+
[元南海鐵道會社々長 大塚惟明氏談]
[元合同紡績會社社長 谷口房藏氏談]
[元大阪瓦斯會社社長 渡邊千代三郞氏談]
二十四 北區の大火災に於ける故人の任俠
二十五 帝國座
二十六 上原元帥と相識る
二十七 日本醤油釀造會社の後始末
+
[男爵 中島久萬吉閣下談]
二十八 武德殿事務所の建直し
+
[元大阪府建築課長 池田 實氏談]
二十九 生駒隧道
+
[大阪電氣軌道會社々長 金森又一郞氏談]
[大阪電氣軌道會社取締役 鍵田忠二郞氏談]
[大阪電氣軌道會社電氣監督 竹崎充毅氏談]
三十 財界變調時の突破と故人の富
+
[商業興信所長 阿部直躬氏談]
三十一 東京中央ステーシヨン工事
+
[鐵道省技師 金井彦三郞氏談]
三十二 才賀電氣商會の破綻と友情
+
[元古河電氣大阪支店長 荻野元太郞氏談]
[元藤本ビルブロカー銀行會長 平賀 敏氏談]
三十三 伏見桃山御陵の造營
三十四 北陽演舞場工事
+
[曾根崎新地組合總取締 大西熊吉氏談]
三十五 大阪倶樂部工事
三十六 難波橋工事
三十七 伏見桃山東御陵の造營
三十八 乃木神社の造營
三十九 北濱銀行の危機と岩下翁の失脚
+
[元大阪株式取引所常務理事 飯田精一氏談]
[元北濱銀行頭取 杉村正太郞氏談]
[元大阪瓦斯會社々長 渡邊千代三郞氏談]
■第三編 後記
一 病魔
二 長逝
+
[赤十字社大阪支部病院長 前田松苗氏談]
[主治醫 別府諭一氏談]
三 葬送
+
1 密葬
2 本葬
3 追悼會
4 献燈
5 瑩域の移轉
四 大林組の更生
五 大恩人片岡直輝翁
+
[白杉龜造氏談]
六 内助と輔佐
+
1 内助のミキ子夫人
2 輔佐の伊藤哲郞氏
3 輔佐の白杉龜造氏
■第四編 飛花落葉(逸話)
家庭が極樂郷
婿選み
鐵石の菊
誠忠蒙を啓く
三つの大望
不思議な魅力
明るい感じと百圓紙幣
古着屋の法被
信任のバロメーター
雷
故人の人生觀
どんなに喜んでゐた
木材は立木から
夙川の神樣
稔つた稻穗
殘らず置いて行け
子なればこそ
理由のない金は受けぬ
水と懷
無名の同情
變れば變るもの
核心に飛び込む
火入の水瓜
金談は直接
衷情
とんだ源空上人
伯樂の一顧
下俥は十間手前
君臣のゑにし
俯仰が晴雨計
武臣の愛錢を罵る
神のやうな無慾
藥の利き過ぎ
死の踏襲と生きた創作
カラシ練りは年中行事の一ツ
鷹揚な買物
小使にまで敬禮
腕力と現場統制
變つた叱責
江戸辯に褒美
多涙
政黨外の重鎭
大阪の西郷さん
三味の音
桃山卓
午前が七分に午後三分
工事場にころがつてある庖丁
濱の潤ひ
慈愛が將を釣る
鬼
碁盤を覆へす
世は末世
慈けの計略
腰痛の原因と按摩
兵舍の倒壞で五圓の昇給
調伏の返濟
店全部の買占め
大將
御禮は水引だけ
奇拔な諷刺
即時即決
印半纒の利用
健啖
嫌ひなもの
米搗バツタ
八面六臂
苦學生の俥夫
神のやうな指
不思議な頭
寢臺の交換
振つた仇討
莚五千枚の御賽錢
氣轉のピストル
時ならぬ正月
僞せ盜人
禪味
手紙より口上
一樣の交際
さげてるぞ、さげてるぞ
馬ケツと表玄關
カクトヘル
當意即妙
元の一兩
ヌカスナ
即答の出來ないものは落第
お三時の出面
凱歌の手水鉢
閉門
妾腹の子
門前に禮拜する人
木乃伊取が木乃伊
■第五編 跋
父をしのぶ
家庭の父
+
朗らかな父
怖い父
性急の父
慈みの父
人の喜びを無上の樂みとした父
父の趣味
父の自慢
父の服裝
電話の父
先主を憶ふ
+
私が先主に知られた動機
入社當時の大林
初の勤め
長田氏去る
大阪府師範學校工事と大阪の請負界
明治三十四年のパニツク
第五回内國勸業博覽會工事
日露戰役と先主
1 朝鮮への進出
2 旅順口閉塞船石材積込作業
3 大阪に於ける陸軍豫備病院建築工事
4 濱寺俘虜收容所工事
日露戰後の軍備擴張工事と先主
岩下翁との連鎖
1 先主が請負業者として翁より受けた新智識
2 一般事業界への飛躍の勸説
3 翁の推輓
4 翁の難に赴く
關西馬匹改良會社の創立
廣島瓦斯會社の創立
廣島電氣軌道會社の創立
阪堺電氣軌道會社の創立と南海との合併
請負界に於ける先主晩年の偉彩
1 東京中央ステーシヨン工事
2 新世界建設工事
3 生駒隧道工事
4 伏見桃山御陵工事
請負業に於ける先主の總決算
先主逝く
片岡直輝翁と先主の友
今西林三郞氏との交友
先主の遺訓
■編外手向艸(寄稿及談話)
一該千金
駱駝のシヤツ
現社長及白杉氏を通じて觀た故人の明
立志傳中の人
士魂商才
小糖三合の我も折れた
事業、人格、努力
恐ろしき彼
任俠の前に損益なし
精神的の施工
逸足「攝津」の話
偉大なる彼
私の衷情
大林芳五郞氏を憶ふ
義理堅い故人
算盤の桁外れ
談話の王
三ツの敎訓
噫君の音容
事業界に盡した功績
責任は予にあり
どちらが顧問やら
私の最も感じたこと
決心した彼の橫顏
大林芳五郞氏の眞價
苦鬪の俤
事業に活きた人
德の人、力の人
百圓札物語
おもいで
忘れ得ぬ一人
好個の敎科書
「尻括り」問答
俠仁
典型的任俠
もたれ合
故人の伸びた姿
燃ゆる事業愛
勁い力と優しい力
放膽と細心
背板の代りに挽材木
小供らしい臆病と蛇
鬼神を泣かす誠實
模範的の奮鬪努力家
思出の數々
■系譜
■年譜
■追錄
■奥付
系譜
←
背板の代りに挽材木~思出の數々
年譜
→