■―昭和40~45年度の業績
以上のように昭和40年代を迎え、その前半期は経済の高度成長に伴い建設需要は公共工事、民間工事ともに大きく盛り上がり、当社は次表のような業績をあげ、拡大成長を続けた。
この時期、建設大手各社は激しい競争を演じながらも、いずれも拡大成長し、それぞれの企業基盤をいよいよ強固なものとしていった。
43年(1968)下期の決算において、東京証券取引所第1部上場の建設業14社の前期比平均増収・増益率は、全業種545社平均のそれを大きく上回り、建設株は優良株として注目を集めた。当社株式も43年1月、大阪証券取引所の特定銘柄に指定された。
こうした状況を背景に、当社は43年10月資本金を103億円に、さらに45年7月150億円に増資した。
この時期、引き続き年2割の配当を続けたが、44年度下期、45年度上期にはその普通配当に加えて年2分の特別配当を行った。