■―西日本初の超高層ビル
昭和48年(1973)1月25日、西日本最初の超高層ビル、大阪大林ビルの竣工式を挙行し、大林組伝来の地、天神橋南詰にその完成された偉容を披露した。
大阪大林ビルの建築概要は45年12月、東京本社設置の直後に発表し、翌46年1月23日に起工した。この年は創業80年に当たり、これを機に実現をみたものである。同ビルの敷地面積は4,995㎡であるが、「京橋3丁目特定街区」の指定を受け、建築面積を1,367㎡として周囲に緑の環境を確保した。このオープンスペースは、ビル利用者のほか、一般市民の憩いの場として提供されている。地下3階、地上32階、高さ120mに達し、延床面積は5万292㎡、容積率は150台の収容力をもつ駐車場部分を除いて853%である。構造は、地上部分が鉄骨造、地下部分は鉄骨鉄筋コンクリート造で、基礎は地下13.8mの大阪層群の上部砂層にベタ基礎で支持されている。